ちくわサラダ
グローバル化が進む現代だからこそ、根強く愛され続けているのは地元の郷土料理。
ほっとする家庭料理、ならわしとしての食事、季節を感じる食材etc...
各国各地の文化をのぞいて下さい。
ちくわサラダ
産地:熊本県
材料:ちくわ、ポテトサラダ
投稿:九州営業所 食品部員
ポテトサラダがぎっしり詰まった
熊本名物の惣菜「ちくわサラダ」
熊本で食卓に欠かせない惣菜と言えば「ちくわサラダ」である。ちくわの中にポテトサラダを詰めたものを天ぷらにしたシンプルな惣菜であるが、プリプリとしたちくわの食感と中のポテトサラダの軟らかさが口の中で融合し、絶妙な食感を生み出している熊本県民の心をつかんで離さないソウルフードだ。ご飯のおかずとして、おやつとして、ビールのおつまみとしてもよく食されている。
ちくわサラダが誕生したのは1970年頃。熊本を中心に展開しているとある惣菜専門店が、その店で美味しいと評判であったポテトサラダと当時おかずの代表格であったちくわを組み合わせたら美味しいものができるのではないかと考案された。現在ではスーパー・居酒屋・定食屋でも提供されている上に冷凍食品としても販売されているので、熊本県の県民食として広く認知されていると言える。
また、ちくわサラダは農林水産省が行う第23回優良外食産業表彰において「農林水産大臣賞」を受賞している。優良食品産業表彰とは農林水産省との連携・消費者ニーズに対応したサービスの提供・環境への配慮など創意工夫を活かした事業に取り組んでいる外食産業者を表彰する制度である。
そんなちくわサラダの作り方はシンプルである。太めのちくわを選び、縦方向に切れ目を入れる。次にちくわの口を開き、ポテトサラダを詰め込む。ここでちくわの切り口が1㎝位開くようにポテトサラダを多めに詰め込むことがさらに美味しく仕上げるポイントである。そして冷水と小麦粉をさっと混ぜ、天ぷら衣を作る。天ぷら衣は混ぜすぎるとサクッと揚がらないので、小麦粉のダマが残るくらいがベスト。最後に180℃の油で揚げ、衣が薄く色付いてきたら油からあげる。揚げすぎるとちくわが膨らんでしまうので早めにあげる必要がある。
家庭でも市販のポテトサラダとちくわで簡単に作れるため、醤油・タルタルソース・中濃ソースなど自分好みの調味料と共に是非食べてみてほしい。
意外なことにポテトサラダに醤油がマッチする
ちくわサラダは惣菜として販売されている
くまモンとコラボするほど熊本の県民食として認知されている