豆花(ドウファ)

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TRADITIONAL FOOD MANIA

グローバル化が進む現代だからこそ、根強く愛され続けているのは地元の郷土料理。
ほっとする家庭料理、ならわしとしての食事、季節を感じる食材etc...
各国各地の文化をのぞいて下さい。

豆花(ドウファ)

産地:中華圏(中国・台湾)
材料:豆乳、凝固剤など
投稿:台湾駐在員

豆花(ドウファ)

中華圏で食べられる豆花
台湾では甘くして食べるのが主流(約180円~)

豆花とは大豆から作られる豆乳を凝固剤で固めたプリンのような食べ物。台湾では伝統的なスイーツとして広く知られており、落花生・白玉団子・タピオカ・フルーツ等をトッピングし甘いシロップをかけて食べられる。夏は氷を入れて冷たくしたり、冬は温めた小豆と一緒に食べたりするため、1年を通して食べられているスイーツだ。

"豆乳を凝固剤で固める"というと豆腐と似ていると思われるかもしれないが、使用される凝固剤が異なるため食感が違う。豆花はプリンのように、やわらかく滑らかでツルっとした食感が特徴。

豆花は中華圏で広く食べられており、その呼び名は「豆腐脳(中国北部)」「豆腐花(中国南部・香港・マレーシア・シンガポール)」「老豆腐」「豆腐生」など様々である。食べ方も多岐にわたっており、台湾では豆花を甘くしスイーツとして食べられているが、中国北部では豆花を木耳やカリフラワー等の食材と一緒に炒めて塩辛い味付けで食べる。さらに中国の四川や重慶では辛い調味料と一緒に調理され、ご飯のおかずとして使用されることもある。

そんな豆花の歴史は諸説あるが、紀元前「漢」の時代に王族が豆乳に食用の石膏を入れて豆腐を作ったことが始まり。元々は豆腐も豆花も区別されていなかったが、加工方法によって分かれていった。

豆花を作るためには無調整豆乳・地瓜粉(キャッサバの粉)・硫酸カルシウム・水が必要になる。はじめに地瓜粉と硫酸カルシウムと水をボウルに合わせておく。豆乳を沸騰寸前まで熱した後、ボウルに豆乳を高い位置から入れる。そして表面にできた気泡を丁寧にスプーンで取り除き、粗熱をとって冷蔵庫で冷やせば完成。これは台湾本場の作り方だが、家庭で簡単に作りたい場合は粉寒天でも代用できる。

ところで台湾には豆乳料理が多いのはご存知だろうか。台湾の伝統的な朝ごはんとして有名な「豆漿」をはじめ、「臭豆腐」や「油豆腐」などの豆腐料理もメジャーだ。また最近は豆乳を手軽に飲める豆乳スタンドも登場している。台湾では1人当たりの豆乳消費量が2018年の時点で年間6.5リットルと世界的に見てもかなり多く、日本の消費量(3.4リットル)と比較すると2倍近くの豆乳が飲まれていることになる。このことから台湾では豆乳が身近な飲料であることがわかる。

タピオカドリンクに次いで注目されている台湾のスイーツ「豆花」は日本にも既に専門店が登場しているため、寒い冬には温かい豆花を、暑い夏にはかき氷がのった豆花を食べに行ってほしい。

タピオカとシロップのかき氷がのった豆花

豆花(ドウファ)

大豆・タロイモ・ピーナッツ・タピオカ等の様々なトッピング

豆花(ドウファ)

地元の豆花屋
豆花は1年を通して食べられる

豆花(ドウファ)
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