ルーベンサンド
グローバル化が進む現代だからこそ、根強く愛され続けているのは地元の郷土料理。
ほっとする家庭料理、ならわしとしての食事、季節を感じる食材etc...
各国各地の文化をのぞいて下さい。
ルーベンサンド
産地:ニューヨーク
材料:ライ麦パン、コンビーフ(またはパストラミ)、ザワークラウト、スイスチーズ、 ロシアンドレッシング(またはサウザンドレッシング)
投稿:ニューヨーク駐在員
ニューヨークの定番メニュー「ルーベンサンド」$13
ニューヨークといえばパンケーキやホットドック、ベーグルなどのファーストフードが有名だが、定番サンドイッチであるルーベンサンドはご存知だろうか。 ルーベンサンドとはバターを塗ったライ麦パンにコンビーフ・ザワークラウト・スイスチーズ・ロシアンドレッシングを挟んだホットサンドである。 ザワークラウトとはキャベツを乳酸発酵させたドイツの漬物で、ロシアンドレッシングはマヨネーズとケチャップをベースとしたソースに ホースラディッシュや香料を加えた辛味のあるアメリカ発祥のオーロラソースのようなものである。
ルーベンサンド誕生のルーツは2つの説がある。アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハの食糧商であるルーベン・クラコフスキーは、 1920年頃から1935年まで毎週ブラックストンホテルで友人らとポーカーを楽しんでいた。そこにホテルのオーナーであるチャールズ・シンメルが加わったことで、 グループ内で食べられていたコンビーフのサンドイッチがブラックストンホテルの昼食メニューとして提供されるようになり、人気が出たというのが1つの説である。 2つ目はアーノルド・ルーベンというニューヨークのデリカテッセン「ルーベンズ」のオーナーが1914年ごろ、有名なブロードウェイ女優がレストランを訪れた際に 料理が何も残っていなかったため、即興的に作ったとされる説である。
ニューヨークに限らず、アメリカには様々な種類のルーベンサンドがある。モントリオールのルーベンサンドはコンビーフの代わりにスモーク肉を使用し、 ミソネタ州ではルーベンサンドにスケトウダラを挟む。同じルーベンサンドでも地方によって食べ方や挟む食材に特色が見られるため、 アメリカを訪れた際は様々なルーベンサンドを味わってみてほしい。
パストラミやザワークラウトがぎっしりつまっている
1929年創業の老舗ニューヨークの中心部にある
古いニューヨークの面影を残す店内
お昼はサンドイッチを求めて満員になる