DJゴーダの本気プレゼン!! バレンタインデーに贈るチーズとは?
今宵も奥深く濃密なチーズの世界へ、ようこそお越しくださいました。
この時間は、普段聞きたいけど聞けないチーズの素朴な疑問をわたくし、DJゴーダが丁寧にご説明いたします。
本日もチーズラヴァーの皆さんよりたくさんのお便りを頂いております…。
それでは早速、本日のお題に参りましょう。
アンティパストの魅惑とは?
ラジオネーム "砂糖4杯のココアラテが好き" さんからのお便りです。
「もうすぐバレンタインが近いので、チーズが好きな彼に何かチーズを贈りたいと考えています。おすすめのチーズがあれば教えてください!」
チーズラヴァーズの皆さん、こんばんは~! 今宵も始まりました「Cheese FM」のお時間です。
さて、2月の行事と言えば...? 男性の皆さんがわくわくソワソワするあの日...、そう『バレンタインデー』が近づいてきましね!
女性の皆さんはそろそろ意中の相手や友人に贈るプレゼントを考えている頃合いでしょうか?
バレンタインデーといえばチョコレートを贈り物にする人が大半だと思いますが、自身がラヴァーズであるならばチーズを贈るのがラヴァーズとしての筋ではないかと私は思うのです!
ということで、今回は本気と書いて『マジ』なバレンタインデーに贈るチーズのプレゼンをさせていただきます。
糖分多めな内容になりそうな予感がします♪ 現時点でバレンタインデーに関わる予定がないラヴァーズもぜひ聞いてください。
バレンタインデーにおすすめな『クール・ド・ヌーシャテル』
私が本気でおすすめするバレンタインチーズはフランスのノルマンディー地方出身の『クール・ド・ヌーシャテル』です。
見てください、このとっても愛らしいハート形! そう、クール・ド・ヌーシャテルはハートの形をした白カビチーズとして有名なチーズなんです。
意中の相手がいくら鈍感でも、これを渡されたら女性の秘めた想いに気付きますよねえ......。 海外では実際にバレンタインの贈り物としての需要が高いようです。
このような愛らしい形から最近誕生したチーズかと思いきや、ノルマンディー地方で最も歴史のあるチーズの一つで、代表格であるカマンベール・ド・ノルマンディーとも肩を並べています。
見た目とは裏腹に塩分がやや強くカマンベールよりもシャープな味わいなので、薄めにスライスしてパンにのせたり、りんごや洋ナシなどの甘いフルーツと合わせたりすると最高です!
ワインを合わせるなら若いうちはフルーティーな赤、なかでもフランスのボジョレー地区で作られている『サンタムール』がおすすめです。サンタムールはフランス語で「愛の聖人」という意味で、桃やアプリコットを感じるフルーティーで優しい味わいが塩気の強いヌーシャテルとピッタリですね。このワイン自体がバレンタインの贈り物としてよく選ばれるので、最強の組み合わせと言えます!
歴史あるチーズに想いをのせて気持ちを伝える......、なんてロマンティックなんでしょう...!
ヌーシャテルのロマンチックな逸話
実はヌーシャテルの形には四角形(carre)、円柱形(bonde)、長方形(briquette)など様々ありますが、このハート形(coeur)が誕生したのは1337年~1453年にフランス領内で行われたイギリスとフランスによる『百年戦争』のときであると言われています。
あの有名なジャンヌ・ダルクが活躍した戦争ですね!
百年戦争が行われていた頃、イギリスとの国境に近いノルマンディー地方は戦争の渦中でした。ノルマンディーの村に住む地元の女性が敵国であるイギリスの兵士と恋に落ち、その女性がハート形のヌーシャテルを作って兵士に贈ったというロマンチックな逸話が『クール・ド・ヌーシャテル』の起源となっています。
自らの出身地のチーズに想いを込めて相手に贈ったことを考えると胸が高鳴りますし、またそのチーズが現代まで残っていて、当時と同じように愛を伝える手段として使われているという事実がチーズラヴァーである私の心を弾ませますね...!
おおっと...、語りすぎましたね! そろそろお別れのお時間となってしまいました。
さてさてロマンチックな逸話が残るクール・ド・ヌーシャテル、いかがでしたでしょうか?
愛を伝えるバレンタインにぴったりのチーズであること間違いナシ、ですね。
それでは、皆さんがハッピーなバレンタインを過ごせるよう願っています~!
また来週! See you again!!