クリームチーズとマスカルポーネの違いとは？
今宵も奥深く濃密なチーズの世界へ、ようこそお越しくださいました。
この時間は、普段聞きたいけど聞けないチーズの素朴な疑問をわたくし、DJゴーダが丁寧にご説明いたします。
本日もチーズラヴァーの皆さんよりたくさんのお便りを頂いております…。
それでは早速、本日のお題に参りましょう。
クリームチーズとマスカルポーネの違いとは？
ラジオネーム "梅と桜とティラミスロール" さんからのお便りです。
「最近よくお菓子作りをするようになったのですが、クリームチーズとマスカルポーネの違いがあまりよくわかっていません。教えてほしいです！」
チーズラヴァーズの皆さん､こんばんは！ 今宵もはじまりました「Cheese FM」のお時間です。
季節は春！今年も桜の季節がやってきましたね。
なんとなく年々桜の咲く時期が遅くなっているような気もしますが、今年はどうなんでしょうか？私は桜が大好きなので、遅い時期になっても是非見に行きたいなと思っています！！
さて今回のお便りは、クリームチーズとマスカルポーネの違いについてです。
どちらもなめらかな性質で見た目も似ているので、同じじゃないの？と思ってしまうかもしれませんが、同じものではないんですよ！
クリームチーズとマスカルポーネの大きな違い
クリームチーズとマスカルポーネの大きな違いは、原材料の割合です！
どちらも牛乳と生クリームから作られることが多いですが、マスカルポーネは主に生クリームをベースにして作られます。そのため、クリームチーズはどちらかというとしっかりとした質感で、切り分けられるほどのかたさがあります。また、爽やかな酸味と程よい塩味が感じられます。それに対してマスカルポーネは、とても滑らかで柔らかい食感で甘みのあるクリーミーな特徴を持ちます。
最初にわかりやすいところから紹介をしたのですが、それ以外にも違いはあるのでそれぞれお話ししていきたいと思います！
クリームチーズについて
クリームチーズはアメリカで誕生したチーズです。
1872年に、ニューヨークに住む酪農家がヌーシャテルというフランスのチーズを模倣しようと試みた際に、原材料の配合を誤ってしまったことから、偶然出来上がって誕生したチーズと言われています！
原材料が牛乳とクリームであることは先ほどお話しましたが、クリームチーズに関しては、それらを混ぜて乳酸菌などにより発酵させてかためて作られます。
クリームチーズは比較的リーズナブルな価格で手に入りやすいので、スイーツや料理など様々な食のシーンで幅広く使用されます。チーズケーキやクッキー、パスタやサラダ、、、パンに塗るだけでも美味しく食べられるし、使い方は本当にさまざまです！！
マスカルポーネについて
マスカルポーネはイタリアで誕生したチーズです。
現代では通年作られていますが、昔は生乳の脂肪分が増す冬にしか作られない貴重なチーズで、冬の特産物だったようです！マスカルポーネという名前は、12世紀にイタリアを訪れたスペイン総督が、このチーズを食べて「mas・que・bueno！（マス・ケ・ブエノ！）」（なんて素晴らしい！）と称賛したことが由来と言われています。
クリームチーズもですが、多くのチーズは生乳に乳酸菌を加えて発酵させるところ、このチーズは生クリームにクエン酸や酢酸などの酸を加えて酸性にし、かためて作られます。そのため、乳脂肪分は非常に高く、とてもクリーミーなチーズになります。
白くやわらかい見た目で、硬めにホイップした生クリームのような、滑らかなクリーム状です。口に含むとすっと溶けるような食感を味わえます。
他のチーズにはないこのマスカルポーネ特有の風味は、デザートに使うとまろやかさが一層引き立ちます。マスカルポーネを使ったデザートと言えば、ティラミスが最も代表的です！！もちろんそれ以外のデザートや、生クリームの代わりに料理に使われたりもします。
さて、そろそろお別れの時間がやってまいりました。
クリームチーズとマスカルポーネの違いについて、知っていただけたでしょうか？？どちらも違った良さがあるので、ぜひ食べ比べしてみてくださいね～！
ここで気を付けてほしいことが一点！どちらもフレッシュチーズで水分含量が高いため、あまり日持ちはしません。開封したら早めに食べてくださいね！
それでは今週のCheeseFMはこの辺で！ See you again!
