チーズカッティング!②
今宵も奥深く濃密なチーズの世界へ、ようこそお越しくださいました。
この時間は、普段聞きたいけど聞けないチーズの素朴な疑問をわたくし、DJゴーダが丁寧にご説明いたします。
本日もチーズラヴァーの皆さんよりたくさんのお便りを頂いております…。
それでは早速、本日のお題に参りましょう。
チーズカッティング ②
ラジオネーム "モンブラン大臣" さんからのお便りです。
「チーズの切り方のコツとてもよくわかりました!でも、どんな道具を選んだらいいんでしょうか?」
チーズラヴァーズの皆さん、こんばんは! 今宵もはじまりました「Cheese FM」のお時間です。
前回はチーズの切り方のコツについてお話いたしました。その中で、チーズをカットする際に使う道具についてもちょっとだけ触れましたね。今回は、道具についてより詳しくお話していきたいと思います!
穴あきナイフ
最初にご紹介するのは、穴あきナイフです。
名前の通り、刃の腹に穴が開いているナイフですが、これは穴があることでチーズとの摩擦度が下がり、型崩れを防止することができるナイフなんです。くっつきにくく、カットした後のチーズ離れも良いので、美しくチーズをカットすることができます!ちなみに、フォークのように分かれている先端部分は、カットしたチーズの盛り付けや取り分けの際に役立ちます!
アーモンドナイフ
刃の形がアーモンドに似ていることから、アーモンドナイフと呼ばれています。
このナイフは主に、パルミジャーノ・レッジャーノなどの超硬質チーズをクラッシュするときに使います。“切るナイフ”ではなく、“割るナイフ”なので、先端からチーズに深く差し込んで使います。割るときは、躊躇せず思い切って割ると、細かいチーズくずが少なく済むところがポイントです!
逆に、スコップのように“掘る”動作をするとチーズくずが周辺に飛び散るので、控えた方がいいでしょう...
グレーター
チーズを削って粉にする道具です。食べる直前にグレーターを使ってチーズを削れば、芳香なチーズの香りを存分に楽しむことができますよ!
粗削りができるものや、粉でもシュレッドでもないふわっとしたすりおろし状にできるもの、糸状におろすことができるものなど、グレーターにも種類がいくつかあります。
スライサー
チーズを薄くスライスする道具です。
濃厚な味のチーズは薄くスライスすることで口どけが良く、おいしさも感じやすくなります。スライサーの中でも一般的によく使われる“ハンドスライサー”は、セミハードタイプからハードタイプまでのチーズ全般に使える道具で、チーズの断面を刃に押し当てて、手前に引いてナイフよりも薄く、均一な厚みでスライスすることができます。
他にも、“かんな”というスライサーもあり、これは超硬質チーズを台座に押し付けながら薄削りしていく道具です。調節によっては向こう側が透けて見えるくらい薄く削ることができるので、チーズを鰹節のように使うこともできます。
専門的な道具
これまでご紹介してきた道具は、比較的サイズが小さめで使いやすく一般家庭向きのものでしたが、チーズ専門店などでも使われるような、より専門的な道具も少しご紹介いたします!
〇ギロチン
主にブロック状のブルーチーズを小分けにする際に用いられます。レバーを上から降ろすと支柱部分に固定されたワイヤーがチーズをカットするので、手の動きに左右されずきれいな断面で切り分けることができます。
〇チーズカーラー(ジロール)
チーズを支柱に刺し、台座に突き出たツメを噛ませて固定させ、支柱にハンドルをセットして、時計回しに回し削っていく道具です。削ったチーズで特別な演出ができることから、パーティーなどで使用するのにぴったりです! 代表的なものでは、スイス製ハードタイプチーズの「テット・ドゥ・モワンヌ」を削るためによく使われます。ハンドルの回転速度や力の加減でチーズのカールをアレンジすることができるため、空気を含み、ふんわりとした華やかな花びらを演出できます。
おっと、そろそろお別れの時間となってしまったようです。
チーズをカットする道具というだけでもこれほど多くの種類があるんですね。形状(スライスであったり粉状であったり、、、)によって同じチーズでも違う風味、食感を感じられて、チーズって本当に奥深いですよね。みなさんも是非たくさん探求してみてくださいね!
それでは今週のチーズFMはこの辺で! See you again!