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オリンピックにはフェタチーズ?

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チーズラヴァーの皆さん、“CHEESE FM”のお時間です。
今宵も奥深く濃密なチーズの世界へ、ようこそお越しくださいました。
この時間は、普段聞きたいけど聞けないチーズの素朴な疑問をわたくし、DJゴーダが丁寧にご説明いたします。
本日もチーズラヴァーの皆さんよりたくさんのお便りを頂いております…。
それでは早速、本日のお題に参りましょう。

オリンピックにはフェタチーズ?

ラジオネーム "たたかうりんご飴" さんからのお便りです。

「こんばんは、オリンピックに絡めてまだ取り上げていない国のチーズを紹介してください!」

お便りありがとうございます、すごくタイムリーな話題ですね。
最初はどうなるかと思った東京オリンピックでしたが、大変な盛り上がりでした!
同時刻に色んな競技が放送されていたので、私はチャンネルをコロコロ変えながら応援していましたが、皆さんはいかがでしたでしょうか?

さて、いきなりですがここで本日のお題にもつながるクイズです。
オリンピック誕生の地はどこだか知っていますか? ちょっと簡単過ぎましたかね?
正解は……、そう「ギリシャ」ですね!

近代オリンピックと呼ばれる現代のオリンピックは1896年に始まりましたが、その前身は紀元前9世紀ごろに古代ギリシャで行われていた「オリンピア祭典競技」です。オリンピックといえばスポーツの祭典というイメージがありますが、オリンピア祭典競技はギリシャを中心にしたヘレニズム文化圏の宗教行事だったそうです。
紀元前9世紀…想像もできないですが、そんな遥か太古からオリンピックは開催されてきたんですね。

ところで開会式の選手団入場は見ましたか?
入場の順番ですが、オリンピック発祥の国であるギリシャがいつも先頭だそうですね!
私は残念ながらギリシャの入場は見逃してしまいましたが、世界各国の民族文化が旗手の衣装から感じられて、とても良い開会式だったと思います。

おっと、ついオリンピックの話で盛り上がってしまいました。それでは、早速本題に参りましょう!
日本ではまだあまり馴染みが無いかもしれませんが、ギリシャには世界的に大変有名な「フェタ(Φέτα)」というフレッシュチーズがあります。
今回はギリシャとフェタチーズに焦点を当てて、お話をしていきましょう!

ギリシャとチーズ

地中海に面した温暖な気候のギリシャ。ギリシャと聞いて思い浮かべるものはなんでしょうか?
ギリシャ神話?パルテノン神殿?それとも青く広大なエーゲ海?
いえいえ、ラヴァーズの皆さんならわかっていると思います。ギリシャといえば、チーズですね!

ちょっと強引かもしれませんけれども、これがあながち間違いでもないんです。
ギリシャの人口は約1000万人で日本と比べると12分の1しかいません。しかし、一人当たりの年間チーズ消費量は約20kgで、日本人の約10倍の数字になります。
そう、ギリシャは紛れもない“チーズ大国”であるということ!
そんなギリシャの人々がこよなく愛し普段の食事に欠かせないのが、紀元前より続く世界最古のチーズといわれている「フェタ」です。

フェタってどんなチーズ?

フェタはギリシャ原産のフレッシュチーズで、古代ギリシャの羊飼いが初めて作ってから現代までほとんど変わらない製法で作られ続けているマーベラスでアメイジングなチーズです。
羊飼いが作り始めたということは…、フェタに使用されるミルクはもちろん“羊乳”とルールで決められています! 一定量の山羊乳を混ぜてもいいことにはなっていますが。
ギリシャは山地が多く羊や山羊の放牧が盛んなので、牛よりも羊や山羊なんですねえ。

そしてフェタは木綿豆腐のような見た目、ずっしりと詰まったテクスチャー、そして塩抜きをした後のあっさりとした味わいとほのかな酸味が特徴です。
ギリシャの人々にとってフェタは日本でいう家で毎年作る漬物のような食べ物で、春に作ったフェタはフレッシュなまま食べて、余った残りは塩漬けにして長期保存します。
だからフェタを食べる前には必ず塩抜きを行います!
塩分濃度1.5%の塩水にフェタを塊のまま入れるだけでいいんですけれども、塩抜きをしてしまうと日持ちしないので食べる分だけ塩抜きをしましょうね。食べきれなかった分はオイル漬けにしてもグッドです!

フェタを食べよう!

ギリシャ人に倣って、フェタをオシャレに食べたい!というラヴァーズのあなたに朗報です!!
今回はギリシャのレストランに必ずあるポピュラーな「グリークサラダ(ギリシャ語ではホリアティキサラダ)」を口頭ですが、とっても簡単なのでご紹介しますね。

まずはトマト・キュウリ・ピーマン・赤たまねぎ・オリーブの実を食べやすい大きさにカットします。
その上に塩抜きをしたフェタの塊を大胆に置く!
そして塩コショウ・ドライオレガノで味付けし、オリーブオイルをかけて完成!
食べる前にフォークとナイフでフェタを一口サイズに崩しましょう。
うーーん、これは暑い夏にぴったりなメニューですねー。ただ単にフェタを食べたいラヴァーズだけでなく、夏バテで食欲がない人も作ってみてはいかがでしょうか?

さてさて、そろそろお別れのお時間となってしまいました。
今回はオリンピック繋がりということでギリシャのフェタを紹介しましたが、これからはパラリンピックが始まりますね! まだまだ盛り上がっていきましょう‼
それでは今週のチーズFMはこの辺で! See you again!

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