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2012.8.29

オランダで残した「足跡」 - [1937年] 種畜牛の輸入

野澤組は貿易業の草分けとして、創業143年を迎えました。今回は、その長い歴史の中の1ページをご紹介致します。

明治精糖・極東煉乳(現株式会社明治)の依頼を受けて、当時専務取締役の人見九一は1937年7月にオランダ・レワーデンで種畜牛2頭を選定しました。当時の酪農専門誌「乳牛タイムス・第205号」では、関係者が種畜牛を選定している模様の記念写真を掲載していました。

オランダで残した「足跡」
オランダで残した「足跡」

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この底本となった選定の記念写真及び種畜牛を輸送した船舶の写真が、北オランダ・フリースランド地方の乳牛登録協会(FRS)の創始者、キュペルス氏宅(曾孫が保存)で発見されました。

オランダで残した「足跡」
オランダで残した「足跡」

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同氏が選定牛と来日した際、横浜・長崎を旅行したと思われる写真もキュペルス氏の曾孫により保存されています。

この話を耳にしたオランダ女王委員会の推薦で、4代目社長 野澤眞一郎は、1992年にベアトリックス女王陛下より「オレンジ・ナッソー家のナイト」の称号を叙勲されました。

種畜牛の輸入に先立つ1931年、オランダFRICOよりチーズの輸入を始めた事も推薦の理由になったそうです。思えば、野澤組とオランダの関係は80年以上経た今でも良好な状態で続いており、今後もこの深い繋がりが続いていくことでしょう。

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